閉域網とは、不特定多数が利用するインターネット(公衆網)から論理的に切り離され、特定の利用者のみがアクセスできる専用のネットワーク環境のことです。特に通信事業者が提供するものを「プロバイダ閉域網」と呼びます。
主な特徴
- 強固なセキュリティ: インターネットから物理的・論理的に隔離されているため、外部からの不正アクセスやウイルス感染、サイバー攻撃のリスクを極めて低く抑えられます。
- 通信の安定性: プロバイダの自社網(バックボーン)内だけで通信が完結するため、公衆網の混雑の影響を受けにくく、低遅延で安定した通信品質が期待できます。
- 専用の接続方式: 代表的なサービスとして、通信事業者のルーター網を利用する「IP-VPN」や、複数の拠点を同一LANのように接続できる「広域イーサネット」があります。
導入のメリットと背景
インターネットVPN(暗号化技術を用いた公衆網経由の接続)に比べ、コストは高くなる傾向にありますが、機密性の高い情報を扱う企業の拠点間通信や、基幹業務システムのインフラとして広く採用されています。
昨今では、テレワークの普及に伴い、自宅や外出先から安全に社内ネットワークへアクセスするためのセキュアな経路としても重要視されています。

















